陸上クラブで練習していたときに踵が痛くなる。2、3日様子をみていたがなかなか痛みが引かなかった為に当院を受診する。
【症状】
踵の外側を押さえると痛い、歩くのも痛く階段を上ると痛みが増す。もちろん走る時にも痛みが出てくる。踵自体も痛くない方と比べると少し腫れて大きくなっていた。下腿三頭筋や足底筋膜もかなり緊張した状態であり、触診から硬い状態が分かった。
上記の事から、オーバーユース(使い痛み)による踵骨骨端症(シーバー病)の疑いがあると考え、保護者に施術方法を説明する。
【施術方法】
腫れのある踵に低周波治療器を使用し、下腿部(膝裏からアキレス腱)に干渉波治療器を用いて20分程通電する。
通電後、ふくらはぎや太もものストレッチ、殿筋のマッサージ等の手技療法を行う。
手技療法後は、スーパーライザーを痛みのある踵の外側と過緊張状態のふくらはぎに照射する。スーパーライザーにより、自然治癒力を向上させる。最後にマイクロ波治療器を当て患部の血流量の増加や痛みの緩和を行い、早期回復を行う。
上記の施術を1週間おきに行った結果、徐々に痛みがひいてきた。階段や歩行時の痛みは3回目の施術後には取れ、押さえた時の痛みや走った時の痛みが残っていた。5回目の施術後には、押さえた時の痛みも取れた為に施術を終了した。
ただ踵の骨が大人の骨にまだなっておらず衝撃にも弱く、また痛みが繰り返す事も考えられるため、サポーターを履いて頂くことにしました。
そのサポーターがこちら…
現在、陸上の練習も再開しトレーニングやダッシュ等も試みているが、痛みもなく自己記録更新を目指しておられます。